2015年12月10日(木)
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早いもので、もう師走となりましたね。
イタリアもすっかりクリスマス・モードで、外を歩くとお店やアーケードはたくさんの飾り付けで華やかです。
さて、12月8日はイタリアでは祝日Immacolata Concezione聖母マリア・無原罪の御宿りの日でした。この日は、「マリアが母アンナの胎内に宿った時から原罪を免れていた、通常の人間が背負って生まれる原罪を逃れて、この世に生まれた」ことを意味する日で、字面から想像する「マリアがイエスをお腹に宿された時、原罪が清められた」日ではありません。
この祝日は聖母に捧げられた最も美しい祝日の一つ、とされます。
家庭ではこの祝日にアルベロ・ディ・ナターレ(クリスマスツリー)やプレセピオの飾り付けが始まり、ナターレに向けたカウントダウンが始まります。
プレセピオとは、イエスの誕生の場面を模型の人形で再現したもので、馬小屋で誕生したイエス・キリストは25日の12時になると飾られることになっており、それまではヨセフとマリア、東方の三博士、羊飼い、牛、ロバ、子羊などが飾られています。
街によっては、広場や聖堂に等身大のプレセピオを飾るところもあります。キリスト教カトリックの総本山バチカンのサン・ピエトロ大聖堂の前に飾られるプレセピオが有名です。
ちなみに12月7日は、ミラノの守護聖人アンブロジオの日で、街ではこの日を祝い、Obei Obei (Oh Bej:オベイオベイ、ミラノ方言で「なんて素晴らしい、美しい」)と呼ばれる露天の市が出て、食品、雑貨、本、ツリーの装飾品、最近ではビオ化粧品などが売られています。
クリスマスプレゼントはツリーの下に置かれ、子供も大人も楽しみにナターレを待ちます。
▼ミラノ ガレリアのクリスマスツリー
▼ドゥオーモの前のクリスマスツリー