2016年02月17日(水)

ニュース

Carnevale(カルネヴァーレ、謝肉祭)


ミラノオフィスのsatosaeからのニュースガ届きました。



Buonasera! 2月のヴェネツィアはカルネヴァーレ(謝肉祭)で始まりました。 



もともと謝肉祭とは、カトリック信徒が復活祭(パスクワ)前の40日間(四旬節)キリストの受難を分かち合うために節制をする、特に”肉食を断つ” - ラテン語でCarnem: 肉 + levare:取り除く-という習慣があり、その前に行われるお祭りのことです。



ヴェネツィアでのカルネヴァーレの歴史は11世紀まで遡りますが、18世紀ペストの流行で衰退します。



そして1979年イタリア政府がヴェネツィアの復興をめざして、この祭典を復活させました。



今では豪華な仮面コンテストも開かれ、全世界から観光客が訪れます。今年は1/23から2/9まででした。



皆さんもヴェネツィアを旅行された際に、仮面(マスケラ)モチーフの飾りやアクセサリー、または仮面そのものがお土産として売れているのをご覧になったことがありませんか?



 



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街では、中世の貴族をイメージしてドレスを着ている方がたくさんいて、女たらしの伊達男カサノヴァが路地から出てきそうです。



役者の息子に生まれたカサノヴァはある貴族の命を助けパトロンを得たことから、知識と教養を身につけ、その類稀なる才能で富を得ては、女と博打。



その享楽的な人生と幻想的な雰囲気を、まさにこの時期のヴェネツィアに行くと、感じられるのではないかと思います。



当日つけられる仮面の種類ですが、何せ小さな街ヴェネツィアで暮らしている住民にとって、素性を隠すことは彼らにとって重要でしたので、たくさんの種類があって、目だけを覆うものから顔全体を隠すもの、猫型、羽根付き、棒付きなど現在ヴェネツィアで仮面を売っているお店は約120軒にのぼるそうです。



仮面をつけて自由に無礼講で楽しみ、日ごろの鬱憤をはらしたのかもしれませんね。



 



カルネヴァーレに食べるのは「Chiacchiere(キァッキェレ)」というイタリア語で「おしゃべり」を意味するお菓子です。



 



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起源は、サヴォイア家の王妃がおしゃべりをしていて、お腹が空いてきたので、宮廷の料理人を呼んでお菓子を作らせた、その料理人がそのお菓子にこの名をつけたと言われています。



原材料は小麦粉、卵、砂糖、リキュールで、揚げたものとオーブンで焼いたものの2種類があり、お好みで粉砂糖、チョコレート、蜂蜜などをかけて食べます。



平たい波状のもの、リボン型など様々です。また、呼び方もジェノバやトリノでは「Bugie(ブジーエ)」、トスカーナでは「Cenzi(チェンツィ)」と変わります。



食べる時は、甘口のスプマンテかパッシート、ヴィンサントなど甘口のワインを合わせます。



 



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ヴェネツィア以外の街では、昼間は公園やコムーネなどで子供達のための、夜は仮面舞踏会ならぬ仮装パーティなどが開催されます。



普段表情豊かなイタリア人が仮面を被っていると、その表情が見えず、とても不思議な感じがします。



 

 
 

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