皆さん、Buongiorno(ブォンジョルノ)
お元気ですか?2008年も折り返し地点を過ぎ、7月末(執筆時点)でイタリアも夏真っ盛りといった具合です。
日本もうだるような暑さではないでしょうか?今回はイタリアからカラッとした夏の様子をお届けいたします。
イタリアの夏と言えば、我われがうらやむVacanza!そう、バカンスです。我われも「お盆休み」がありますが、彼らは長い場合、8月ひと月丸々お休みというケースも少なくありません。会社、工場、お店などもピッシャリ閉めて、家族でバカンスに出かけてしまいます。この時期にご旅行を予定されている方はご注意下さい。バカンスの行き先は様々ですが、大部分のイタリア人たちは「海」へ出かけます。写真はシチリアの海の様子ですが、青い!!本当に透き通った青がすばらしいです。少しでも涼しさを感じていただければ幸いです。残念ながら私はこの時バカンスではなく仕事でしたが。
さて、そんなシチリアで見つけた美味しいモノをご紹介します。シチリア人は我われ日本人と並ん で「マグロ食い」で有名です。レストランのメニューではカルパッチョやグリルなどが名を連ねています。 そんなマグロ好きのシチリア人家族が経営しているレストランで珍味を見つけました。「マグロの卵の塩茹で」です。まぐろのボッタルガ(からすみ)はよく見かけますが、これは初めてでした。食べ方はいたって簡単です。スライスしたマグロの卵にエクストラヴァージンオリーブオイルをたらして、塩とレモンで味付けするだけです。さっぱりとしていて、夏の前菜としてはぴったりです。少し日本の焼きたらこに似ています。
他にもヒヨコマメの粉を揚げたフライの「パネッラ」は程よい塩味が利いていて美味です。このようなシチリア料理にはDuca di Salaparuta社の「プラチナ色のハト」を意味する白ワイン「コロンバ・プラティノ」がよく合います。その名の通りキラキラと輝き、果実味と酸のバランスがすばらしい暑いこの時期にピッタリのワインです。キリリと冷やして、食前酒としてワイン単体でもお楽しみいただけるワインです。
最後にイタリアの夏の風物詩をもうひとつ。イタリアでは夏の到来を告げるかのように、シーズンになると道端に屋台のフルーツバーが出てきます。スイカ、オレンジ、キウイ、パイナップルなどをカットして売っています。大体、スイカ一切れ1ユーロで、道端で皆スイカをシャクシャク頬張って食べています。こちらのスイカは日本のものとは異なり、球形ではなく、横長の楕円形をしています。日本のスイカももちろん美味しいのですが、たっぷりイタリアの太陽を浴びたスイカの味は格別です。夏にお越しの際は是非スイカもお試し下さい。
では今回はこのあたりで、Buona Vacanza(よい休暇を!)!
<ミラノオフィス 本田 順哉>