BARBERA バルベーラ

オイル

創業1894年。
ロレンツォ・バルベーラ氏が創業して以来、代々続く家族経営で高品質オリーブオイルを守り続けているバルベーラ社。
現オーナーは4代目にあたるマンフレディ・バルベーラ氏です。
同社で使用するオリーブは収穫後、その日のうちに近くの工場まで運ばれます。
また、"ロレンツォ"シリーズをはじめ一部のオリーブオイルは自社畑から収穫したオリーブを自社の工場で搾油しています。

バルベーラ社オリーブオイル造りイメージ動画

世界が評価するオリーブオイル専門メーカー そのこだわりの製法

バルベーラ社は高品質なオリーブオイルを生み出すために様々なこだわりを持っています。


① 手摘み収穫
果実の状態を確かめながら、傷つけないように原則手摘みで収穫。オリーブの実は一旦傷つくと、そこから酸化や発酵が始まり、オイルの品質があっという間に落ちてしまいます。手摘みこそ、メーカーがそれだけ品質に注意を払っているという証拠になります。また、黒く熟しきった実は使用せず、旨みの詰まった緑色のオリーブの実のみを使用するのも、バルベーラ社のこだわりです。


② 収穫後12時間以内に搾油
オリーブの果実は収穫後の放置時間が長くなると、酸化し品質低下につながるため、収穫から出来るだけ早く搾るのが重要な条件になります。通常24時間以内が理想とされていますが、すべてのオイルで行われているわけではありません。バルベーラ社のオリーブオイルはすべて12~24時間以内に搾油を実施。特にロレンツォシリーズなどの高級ラインは収穫後12時間以内に搾油することを徹底しています。


③ 世界でも珍しい、4つの粉砕方法
バルベーラ社の工場には、 「ディスク(打ちつぶし)」、「ハンマー」、「ローラー(臼挽き)」、「種抜き」という4つの異なるオリーブの粉砕方法を備えています。通常1種類の粉砕方法しか持たないことが多く、4種類の粉砕方法を使い分ける技術は世界でも非常に珍しく、品質にこだわり研究を続けてきたバルベーラ社ならでは。オリーブの実の品種、収穫時期、状態を的確に捉え、それぞれのオリーブの実の魅力を最大限に引き出せる粉砕方法を選択することが出来るマンフレディ社長がいるからこそ成せることなのです。


※「ディスク」、「ローラー」、「種抜き」方法をとっているモンテ物産取扱アイテムは、現在ロレンツォシリーズのみです。

バルベーラ社の歴史を表す、“ロレンツォ”シリーズ

バルベーラ社はオリーブオイルメーカーとしてデイリーに使いやすいものからラグジュアリーなものまで多様なラインナップを揃えています。中でもトップレンジであるロレンツォシリーズは、同社の歴史を表す重要なフラッグシップシリーズ。品種や搾油方法も異なり、それぞれアイデンティティの際立つ最高級オイルです。


■風味が強く、ピリリとした辛みを感じる ロレンツォNo.1
マンフレディ社長の祖父(初代)に捧げられたオリーブオイル。
チェラスオーラという品種で造られています。熟した形状がサクランボによく似ていることから、シチリア方言で「サクランボ」を意味する“チェラーサ”が入った名がつけられました。チェラスオーラは少し野性的な品種ですが、ローラー(臼挽き)を用いて搾油することで、調和のとれたフルーティさが引き出されます。赤身肉などにも負けない風味の強さを持っています。


■マイルド且つ辛みのアクセント ロレンツォNo.3
マンフレディ社長の父(3代目)に捧げて、ビアンコリッラという品種で造られたオイルです。ビアンコリッラは高い山で栽培される品種で、“ビアンコ”(=イタリア語で白の意味)リッラと呼ばれているのは、成熟していくにつれて実が白くなっていくためと言われています。
ディスク(打ちつぶし)とハンマーの2種類を取り入れて、2種類の異なる仕上がりのオリーブペーストから搾油しています。マイルドさの中にピリッとした辛みがアクセントであり、野菜やフレッシュチーズなどとの相性は抜群です。


■クリーミーで柔らかな味わい ロレンツォNo.5
5代目にあたるマンフレディ社長の息子に捧げて造られた、ノチェッラーラという品種のオリーブが使われたオイル。
No.1&No.3は種も含めすべてを挽いたあとに搾油していますが、No.5は種抜きという特殊な方法が使われ、オリーブの果肉のみから搾油されているので、「唯一無二の特徴を持ったオイル」とバルベーラ社は表現します。プレス前に種を除去する方法を用いたことで、種のエグミや雑味が除かれた、澄んだ色の繊細でエレガントな味わいのオイルです。やわらかい口当たりなので、魚料理などと良い相性です。


※製造方法は2021年時点での情報

▲上段左から、初代、5代目、3代目写真。下段左からロレンツォNo.1、No.5 、No.3

世界に認められる数々の賞を受賞

▲(上)パリ万国博覧会金賞 証明書、(下)アメリカ・セントルイス万国博覧会金賞 証明書

バルベーラ社は1900年のパリ万博、1904年のアメリカ・セントルイス万国博覧会で金賞を授与されたことで、高品質オリーブオイルの造り手として、世界にその名を知られるようになりました。
その後も、1910年には世界で初めてガラス瓶にオリーブオイルを詰めるアイデアを生み出し、業界初となる瓶販売を実施。第二次世界大戦後、高度経済成長期にノンフィルター・エキストラ・ヴァージン・オリーブオイルを市場に持ち込むなど様々な革新を行い、2001年にはシチリアオリーブオイル組合"Oleifici Siciliani"を結成し、リーダーとして加盟しています。オリーブの酸化による品質低下を防ぐため各地の栽培者に直近の搾油所を指定し、シチリア全土のオリーブオイルの品質向上化にも力を注いでいるメーカーです。

伝統の価値を守りぬく一方、大胆な革新的精神をも備えたバルベーラ社は、世界中の重要な賞を授与されています。

■パリ万国博覧会 金賞
1900年のパリ万博は4月15日から11月12日まで212日間開催され、フランスが開催した万博では最大規模で、5,100万人の人出がありました。(当時のフランスの人口は4,100万人)

■アメリカ・セントルイス万国博覧会 金賞
セントルイス万博はアメリカが1803年にフランスからルイジアナ地域購入後100年を経過したことを記念し1904年4月30日から12月1日にかけてミズーリ州セントルイスで開催されました。60ヶ国が参加し会期中1,969万人が来場した20世紀に入って最初の大規模な万国博覧会です。同社のオリーブオイルはこの万博のオイル部門で金賞を受賞しました。


【その他主なロレンツォシリーズの受賞歴】
2012年ガンベロロッソ
 「ロレンツォNo.3」ライトフルーティエキストラ・ヴァージン・オリーブオイル部門 第1位
 「ロレンツォNo.5」マンダドーリ出版社選出部門 3つ葉獲得(最高評価)


2012年ロサンゼルス・カウンティーフェア (世界各国の特産品が並ぶロサンゼルス最大の祭典で行われるコンテスト)
 「ロレンツォNo.1」金賞
 「ロレンツォNo.5」銀賞


2013年ドイツビオファ (ドイツ発祥の世界最大のオーガニック専門展示会)
 「ロレンツォNo.3」第1位
 「ロレンツォNo.1」第5位


2014年ニューヨークファンシーフードショー ソフィー・アワード
「ロレンツォNo.5」金賞


2016年ロルチョロ・ドーロ オリーブオイルコンテスト
「ロレンツォNo.3」特別賞


2018年OLIVE JAPAN 2018 国際エキストラバージンオリーブオイルコンテスト
「ロレンツォNo.3」金賞


2020年東京国際エクストラヴァージンオリーブオイルコンペティション JOOTA AWARDS
「ロレンツォNo.3」優秀賞
「ロレンツォNo.1」ホテルインターコンチネンタル東京ベイイタリアンダイニング ジリオン 料理長 阿部洋平 セレクション シェフ賞

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