皆さん、Buongiorno(ブォンジョルノ)
日本では暑さがだんだんと堪える季節になってきました。今回もわたくし本田がイタリアより皆さんにお伝えいたします。
さて、今回はイタリアの初夏の様子をトスカーナよりお届けいたします。
イタリアも5月に入り、木々の緑が鮮やかに彩られ、あちらこちらで様々な色の花が顔を見せてくれています。本当に心地よい季節です。ただし、花粉症の私には非常に辛い時期でもあります。この時期イタリアを訪れられた方はご存知でしょうが、街中に「白い綿ぼこり」のようなものが舞っているのです。一見たんぽぽの羽(種)のようですが、実はポプラの羽です。日によっては雪が舞っているように一面真っ白になる日もあります。そんな日は一歩も外に出たくなくなります。おかげで「polline花粉」という単語は覚えましたが。しかし花粉のことを除けば本当にイタリアを満喫できる時期です
先日もトスカーナ州のキアンティ地区を回りましたが、冬の間は土色だった地面が緑色に覆われていました。空の青さと大地の緑、ところどころに残る土の色のコントラストが本当に綺麗です。鮮やかな絵の具で描いた風景画ような景色です。
この時も町の一角に藤の花が咲いているのを見つけました。日本のように「棚」があるわけではありませんでしたが、薄紫色の花びらが何とも言えない色合いでした。トスカーナワインではありませんが、モンテ物産では藤の花の名前がついたSiciliaの白ワインCorvo Glicineコルヴォ・グリチネというワインを取り扱っています。(Glicine=藤の花)暑い時期に冷やして飲むのに正にピッタリのワインです。機会がありましたら是非お試し下さい。
イタリアは地中海性気候のため、日本とは逆に夏場、雨が少ないのが特徴で、まさにバカンスにはうってつけです。 また、この時期には食品関係の展示会が開催されることも多く、美味しいものが目に付く回数が多くなってきます。 さて、トスカーナ州はワインの銘醸地としても有名ですが、美味しいお料理がたくさん食べられる地域としても有名です。 サラミ、生ハム、ビステッカ・フィオレンティーナ、トリッパ等挙げればキリが無いほどです。料理の美味しさにも感動しますが、加えてその安さにも感動することができます。
先日もトスカーナのワイナリーMelini社の醸造責任者Marcoが地元の手打ちパスタPICIピチ(写真)、“食べる”野菜スープのRibollitaリボリータ、トリッパなどを美味しく食べられるワイナリー傍のCastellina Chianti地区にある古いレストランを紹介してくれました。 こんな季節にはほんの少し冷やした軽めのキアンティなどのワインが相性ぴったりです。
今、イタリアは海辺の町では砂浜の整備、レストランではメニューだけでなく、お店自身も店の前の道にテーブルとパラソルを並べてセッティングしたりと夏仕様に衣替えを完了しつつあります。そしてイタリアの太陽と青い空、そして美味しい料理が皆さんを待っています。このすばらしい時期に是非一度イタリアを体験してください。
では今回はこのあたりで。
<ミラノオフィス 本田 順哉>