皆さん、Buongiorno!
ミラノは陽気の続く日が増え、昼間はポカポカとして過ごしやすくなってきました。
さて、イタリアといえば、美しく、歴史的にも価値のある古い街並みが魅力です。
しかし、春を目前に控えた山々の景色も捨てがたいものです。
今回はそんな中で楽しむ春スキー、そして素晴らしい景色の中で楽しむ北イタリアの郷土料理について
ご紹介したいと思います。
北部に住むイタリア人の多くは冬から春までスキーやスノーボードを楽しみます。
私たちのオフィスのあるミラノからはスキー場へのアクセスが非常に良く、世界的に有名なValle d`Aosta州のCervinia(チェルヴィニア)のスキー場まで車で2時間半、イタリア人が口をそろえてFantastica!(素晴らしい、ファンタスティック!)と絶賛するDolomiti(ドロミティ)山塊までも3時間と無理なく辿りつけます。またLombardia州のValtellina(ヴァルテッリーナ)峡谷に広がるBobbio(ボッビオ)というゲレンデまでは1時間半と非常に便利です。
イタリアのゲレンデは幅が広く、コースが何本もあり、日本ほど混雑していません。スキーをしたこのない方でも周りを気にすることなく、気持ち良く滑ることが出来ます。
イタリアではスノーボードよりもスキーが主流です。そのため、スキー場もスキー向きに作られており、ゲレンデでは小さな子供たちが列を作ってスキーで滑って行く姿があちこちで見られます。
イタリアのゲレンデは幅が広く、コースが何本もあり、日本ほど混雑していません。スキーをしたこのない方でも周りを気にすることなく、気持ち良く滑ることが出来ます。 イタリアではスノーボードよりもスキーが主流です。そのため、スキー場もスキー向きに作られており、ゲレンデでは小さな子供たちが列を作ってスキーで滑って行く姿があちこちで見られます。
イタリアの山々の良さは何と言ってもその壮大さ、圧倒的な景色ではないでしょうか。 Cerviniaでは、標高3500mの場所からスキーで滑り降りることが出来ます。日本の富士山頂とほぼ同じ場所から眺める景色は一度見たら忘れることは出来ません。 雲よりも高い場所で風景を楽しみ、そこから一気に雲に向かって滑り下りるのは本当に快感です。 ゲレンデでは、滑らずに日光浴しながらゆったりと時間を過ごしている人も数多くいます。ワインを片手に景色を眺めているだけで、非常に優雅な気持ちになれますので、これも贅沢な楽しみ方です。
イタリアのスキー場ではRifugio(リフージョ/避難所)と呼ばれる宿泊施設があります。このRifugioはスキー場のふもとにあるのではなく、ゲレンデの高所や中腹にあります。 滑り終わればRifugioに戻り、郷土料理を楽しみながらゆっくり休めます。早起きして朝焼けに燃える山々を眺め、リフトが動き出すと同時にまたスキーを楽しめるのがこのRifugioの醍醐味です。 Dolomiti山塊にはミシュランの一つ星に輝くRifugioもあり、山の中にある宿泊施設だからと侮れません。この辺り、イタリア人の食事に対するこだわりと山を楽しむ気質がよく表れているのではないでしょうか。 このRifugioは雪が無くなってからも、山登りを楽しむ方のため一年を通してオープンしているところが多々あります。
イタリアのスキー場では、もちろん定番のカレーやラーメンは食べることが出来ません。 しかし、各州の郷土料理を味わえることが出来ます。 例えば、CerviniaではValle d`Aosta州のCarbonada(カルボナーダ)という豚肉料理とトウモロコシ粉を乾燥させたPolenta(ポレンタ)を使った料理などが食べられます。Dolomiti山塊ではGoulash(グーラッシュ)というビーフシチューの様な料理とCanederlo(カネーデルロ)という、パンとスモークしたハムのスペックを使った団子。
BobbioにはLombardia州のValtellina峡谷の郷土料理であるである Pizzoccheri(ピッツォッケリ)というそば粉を使った手打ちのパスタがあります。このPizzoccheriはBittoチーズとジャガイモ、キャベツがソースに使われます。食材のとぼしい冬を越すため、あるものでなるべくカロリーをとろうという昔の人のレシピが今も残っています。
春が訪れつつある山の上で素晴らしい景色を眺め、ご当地料理を楽しむのも本当に良いものです。スキーやスノーボードをされない方も一度イタリアの春のスキー場を訪れてみてください。
壮大な素晴らしい景色には必ず満足していただけると思います。
では、今回はこの辺りで。
Buona Primavera a tutti!(皆様に良い春が訪れますように!)
モンテ物産 ミラノオフィス
稲田 俊介