COLLEMASARIコッレマッサーリ

中部のワイナリー
  • 所在地

    トスカーナ州グロッセート県チニジャーノ

  • 創業年

    1998年

コッレマッサーリ社は、トスカーナの銘醸地モンタルチーノとモレッリーノエリアに挟まれた、モンタルチーノの力強さとモレッリーノの親しみやすさをバランスよく兼ね備えていると言われる注目の産地“モンテクッコ”でワイン造りを行っています。
アミアータ山の傾斜地、標高320m付近にティレニア海側に向かって広がる自社畑は、常に風通しがよく、大きな昼夜の気温差もあるなど、有機栽培に適した環境です。コッレマッサーリ社はこうした恵まれたミクロクリマの中で土着品種を中心に栽培しており、2014年にはガンベロ・ロッソ社が刊行する「イタリアワインガイド」で“ワイナリー・オブ・ザ・イヤー”も受賞している評価の高いワイナリーです。

コッレマッサーリワイナリーイメージ

自然との共生を意識したワイン造り

▲(上)城(カステッロ)の前に広がる有機農法を用いたブドウ畑 ▲(下)高低差を利用し、ポンプを使用せずにモストを移動させるグラヴィティシステム

13世紀に起源を持ちオーナーのティーパ&ベルタレッリ家によって改築が行われた城(カステッロ)の周辺に広がるコッレマッサーリの敷地総面積は1,200haにも及び、その内の120haがブドウ畑、90haがオリーブ畑、400haが耕作地で、残りの土地は森林地帯となっています。

さらに、敷地の周辺は600ha程の国有林に囲まれているなど、コッレマッサーリ社はこのようにとても自然環境が豊かな土地で、創業当時から有機農法によるブドウ栽培を続けています。現在、畑は全てICEA(イタリアのオーガニック認証機関)の認証を受けており、全てのワインにEUの有機認証マークがついています。


環境への配慮は畑でのブドウ造りだけでなく、醸造の場面でも同様です。2003年に完成した新しい醸造設備は、自然に配慮した構造、バイオアーキテクチャーのコンセプトに基づいて設計されています。地下6000㎡に広がる垂直構造で、建物の高低差を利用することでポンプを使用せずにブドウやモストを移動できるグラヴィティシステムの導入や省エネルギー化、労働環境の改良、周辺の自然環境への配慮を意識したデザインになっています。

モンテクッコの成長に尽力したコッレマッサーリ社

モンテクッコがD.O.C.に認定されたのはコッレマッサーリ社創業と同年の1998年で、当初は生産量が数万本、生産エリア内のワイナリーも数十社程度でした。
しかし2000年から2010年のおよそ10年の間にモンテクッコD.O.C.はトスカーナの偉大なワインの一つに数えられるようになり、質、量ともに大きく向上しました。この発展の基礎(第一歩)となったのが、モンテクッコ協会の設立(2002年)とその取り組みです。


例えばワインの品質を保証するため、協会設立後間もない2003年から、ボトルの首に協会ロゴの帯シールの貼付を始めました。帯にはシリアルナンバーがふられ、協会による生産エリアの監査と厳しい官能検査を通ったワインにのみこのシールを巻くことが許されています。また2011年にモンテクッコD.O.Cの格付けがD.O.C.G.に昇格した際に、1haあたりの収量上限は7トンに定められましたが、これはバローロやバルバレスコ、ブルネッロといったD.O.C.G.の8トンよりも厳しい規定になっています。


こうした厳格な規定を制定することにより、ワインの質の向上、ひいてはエリア全体の成長を促そうと努める協会の働きのおかげで、キアンティやブルネッロ、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノなど銘醸地が数多く存在するトスカーナにありながら、モンテクッコは徐々に知名度を上げてきています。コッレマッサーリ社のオーナーであるクラウディオ・ティーパ氏は2006年から2021年までモンテクッコ協会の会長を務め、モンテクッコの成長に尽力した人物として知られており、コッレマッサーリ社が2014年にガンベロ・ロッソ社が刊行する「イタリアワインガイド」で“ワイナリー・オブ・ザ・イヤー”を受賞した理由も、素晴らしいワインを醸造しているだけでなく、モンテクッコエリア全体の発展にワイナリーが貢献していると評価されたためでした。ティーパ氏は2020年にはガイド本「I 100 migliori vini e vignaioli d’Italia(イタリアのトップ100ワインとブドウ栽培者)」で最優秀ブドウ栽培者賞も獲得しています。

▲(上)協会の厳しい審査に通ったワインにのみ与えられるシリアルナンバー ▲(下)モンテクッコに可能性を見出し、惜しみない投資と注力で発展に貢献しているオーナーのクラウディオ・ティーパ氏

トスカーナで過ごす優美なヴァカンスを演出するコッレマッサーリ社自慢の宿泊施設

▲宿泊施設「テヌータ・ディ・モンテクッコ」の中庭

広大な敷地面積を誇るコッレマッサーリ社は、その敷地内に4つの異なるコンセプトの宿泊施設「レ・スクオーレ」、「テヌータ・ディ・モンテクッコ」、「ペコラ・ヴェッキア」、「カーゼ・ヌォーヴェ」を保有しています。B&Bのようなものから、ラグジュアリーホテルと呼ばれるタイプのものまで、トスカーナをヴァカンスで訪れる観光客が、自らが思い描く理想の休日のイメージに合わせて使いわけることができるよう、幅広く魅力的な選択肢を提案してくれています。


なかでも「テヌータ・ディ・モンテクッコ」には、宿泊施設だけでなくレストランや会議室、教会なども併設されており、結婚式を挙げることもできるような複合施設となっています。
また宿泊施設だけでなく、「フォーラム・ベルタレッリ」という300人収容可能なコンサートホールも運営しており、定期的にコンサートや音楽劇等が上演されています。

商品リストはこちら メーカーホームページへ