フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州ポルデノーネ県プラータ・ディ・ポルデノーネ
1970年
フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州にあるレ・モンデ社は、ミクロクリマが表現された「自然が語る」ワインを目指して高品質なワイン造りを行っています。栽培や醸造設備を2008年に一新して以降、目覚ましい成長ぶりを見せており、イタリアワインガイド「ガンベロ・ロッソ誌」でもトレ・ビッキエーレの常連ワイナリーとして注目されています。
ワイナリーのあるエリアは、2つの川に挟まれた、石灰・泥土・粘土質の堆積土壌。フリウリの他のエリアの畑と比べると、粘土質の割合が高く、果実味豊かなブドウが育ちます。また北側のプレ・アルプス(アルプス山脈につながる山地)から夜間冷たい風が吹き、昼夜の寒暖差が生まれ、エレガントなワイン造りに適した環境です。
このようなテロワールを持つレ・モンデ社の畑に、もともと大きなポテンシャルを感じていた現オーナーアレックス・マッカン氏が、2008年にワイン造りに参画し、さらなる品質向上のために最新設備を導入しました。
畑には、粘土質によるぬかるみを解消しブドウの生長に適切な水分量を維持するため、排水路を地下90cmに設置、また温暖化による干ばつに備え、地下30cmには灌漑ホースも張り巡らせています。醸造の工程においても二重構造のモスト温度管理システムを導入し、果汁が発酵タンクに入る段階で10℃まで温度を下げることで、ブドウ本来のアロマとフレッシュさを保持できるようにするなど、マッカン氏の品質へのこだわりによるこれらの投資こそが、レ・モンデらしい優美な味わいのワイン造りを支えています。
2008年当時、20ヘクタールほどだった自社畑も今では100ヘクタール以上に広げるなど、意欲的なワイン造りを行うその姿勢に注目が集まっています。
レ・モンデ社のワインは国内外から評価が高く、またその圧倒的なコストパフォーマンスでも注目されています。
特にピノ・ビアンコは、リーズナブルな価格ながら、ワインガイド「ガンベロ・ロッソ誌」で何度も最高評価トレ・ビッキエーリを受賞しています。
さらに2021年版「ガンベロ・ロッソ誌」では、同じくピノ・ビアンコが特別賞のベストコストパフォーマンス賞(2019ヴィンテージ)を受賞し、ますますその存在を知らしめることになりました。