SELLA&MOSCAセッラ&モスカ

南部、島のワイナリー
  • 所在地

    サルデーニャ州サッサリ県アルゲーロ

  • 創業年

    1899年

19世紀末、エンジニアのエルミニオ・セッラ氏と弁護士のエドガルド・モスカ氏がサルデーニャ島アルゲーロの自然と大地に魅せられて土地を購入し、苗木業者としてスタートしたのがセッラ&モスカ社の始まりです。
創業当初は苗木業者としての活動が中心で、フィロキセラにより大打撃を受けたヨーロッパ中のブドウ畑を再整備するための台木を生産、供給していました。1950年代以降ワイン造りのみに注力し始めると、70年代終盤には当時最新鋭の醸造設備を導入、80年代終わりにはサルデーニャで初となるカベルネ・ソーヴィニョン100%のワインを醸造しました。さらには絶滅の危機に瀕していた土着品種、トルバートの研究と保護に努めるなど、常にアバンギャルドな姿勢で挑戦を続けています。

セッラ&モスカワイナリーイメージ

伝統と革新を続けるサルデーニャの雄

▲マルケーゼ・ディ・ヴィッラマリーナの熟成庫

創業120年を超えるセッラ&モスカ社の所有地総面積は650ヘクタールで、そのうちブドウ畑は542ヘクタールとなっており、これは自社畑としてはヨーロッパでも最大級の広さを誇ります。
同社は、ブドウ畑の新しい管理方法と新しいワインを造るための技術の開発に力を注ぎ、その独創的な技術やノウハウによってサルデーニャ島全体のブドウ栽培とワイン醸造の発展に多大なる影響を与えてきました。


ヴェルメンティーノやカンノナウなど、サルデーニャ島の伝統的な土着品種を丁寧に栽培する傍ら、1989年に国際品種カベルネ・ソーヴィニョン100%のワイン、“マルケーゼ・ディ・ヴィッラマリーナ”の醸造に成功します。当時は「土着品種でのワイン造り」が国際的主流でしたが、そうした流れの中においても、同社は挑戦・革新の姿勢を覆すことなく、極めてサルデーニャ的、イタリア的な自社畑と典型的な国際品種(フランス品種)であるカベルネ・ソーヴィニョンを掛け合わせ、偉大なワインを造ろうと試みました。

このワインはサルデーニャ初のカベルネ・ソーヴィニョン100%という、サルデーニャにおけるワイン造りの歴史において重要な意義があっただけでなく、これまでにガンベロ・ロッソ誌でトレ・ビッキエーリを15回受賞、ビベンダでも5グラッポリを12回獲得するなど、多方面で好評を博している非常に素晴らしいワインです。


まさに「サルデーニャワインに新しい可能性を開いたワイナリー」ともいえる存在で、2013年にはガンベロ・ロッソ社が刊行する「イタリアワインガイド」で“ワイナリー・オブ・ザ・イヤー”も受賞しています。

セッラ&モスカが大切に守ってきた希少品種"トルバート"

セッラ&モスカ社は、土着品種の価値を高めるという信念のもとワイン造りに取り組んでおり、中でもトルバート種の栽培にいち早く取り組んできました。


トルバート種は歴史的に、サルデーニャ島の北西、アルゲーロエリアで栽培され普及していましたが、病原菌に対する耐性が弱く、また他の品種に比べて晩熟で収穫期の天候に影響を受けやすく収穫量が安定しないうえ、果実に繊維質が多く、モストの歩留まりが少ないなど、栽培・醸造が非常に困難なため、家庭消費用もしくは地元の小さなお店で、はかり売りワインとして販売されるような、非常に栽培・生産規模の小さな品種でした。そのため、消費者により高く評価され、栽培も容易な他のブドウ品種が登場してきたことで、多くの生産者に栽培を放棄される事態となりました。


しかし、セッラ&モスカ社は、常に根気強くこの品種のポテンシャルを信じ続け、資金・人・技術を惜しみなく投資しました。その結果、補助品種として過小評価され、忘れ去られそうになっていたトルバート種の単醸に成功します。セッラ&モスカのトルバートから生まれる軽やかでみずみずしく、エレガントな魅力に富むワインは高い評価を得ており、一度はサルデーニャのブドウ畑から姿を消しつつあったトルバート品種ですが、現在、その魅力を再認識したサルデーニャの他のワイナリーでも少しずつ栽培されるようになってきています。

▲セッラ&モスカ社の尽力により、徐々に再興してきているトルバート種
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