ロンバルディア州パヴィア県ロヴェスカーラ
1823年
創業家のロッシ家は、1823年には既にロヴェスカーラに居住しワイン用のブドウ栽培をしていました。イタリア統一運動下の1860年には最初のワイン醸造を行い、樽を馬車で近隣の街クレモナまで運び、目方売りでの販売を始めたのが現在のテヌータ・フォルナーチェ社の始まりです。
六代目の現当主アンドレア・ロッシ氏は、「あるがまま=自然」のワイン造りにこだわり、ビオディナミ栽培を行うほか、清澄やフィルタリング、酸化防止剤添加や温度管理(※)など人為的介入を行わず、徹底してブドウそのものが生み出すテロワールの表現を大切にしています。(※スプマンテのベースワインのみ35℃以上になると5℃程度下げる)
またアンドレア氏の、「生物多様性が、豊かな自然環境(多様な酵母やバクテリア)を生み出し、テロワールを表現するワインに結びつく」という考えの下、自然環境を保護する活動を行っておりブドウ畑には133種の蝶や88種の鳥を始め、多種多様の虫や植物が確認されています。2022年からは、トリプルAに加わり、高品質な自然派ワインを造り続けています。
ラベルにはアンドレア氏の子どもたちが幼い頃に描き貯めたチャーミングな絵を、それぞれのワインのイメージに合わせて選んでいます。
自然派ワインの造り手の国際的な組合で、Agricoltori – 農家、Artigiani – 職人、Artisti – 芸術家、の頭文字を取ってトリプルAという名称になっています。ジェノヴァで酒類を幅広く扱う会社を経営する、ルカ・ガルガーノ氏が自身の足で見つけた「本物のワイン」にのみ与える名称として発足しました。ブドウ栽培に化学肥料を使わないこと、完熟した果実のみを収穫すること、土着酵母のみを使用すること、醸造過程で温度管理以外の物理的・化学的介入をしないこと、など多くの規定に沿う必要があります。約17ヶ国100社の厳選されたワイナリーのみが参画しています。