食後はもちろん、朝起きて一杯、仕事の前に一杯、休憩時に一杯など、コーヒーは、ナポリの人々の生活に深く根付いています。キンボは、ナポリで好まれる深煎りでコクのあるコーヒーの造り手として、長年人々に愛されてきました。
そんなキンボのコーヒーを支えるのは、脈々と受け継がれてきたナポリの職人たちの経験と確かな技術です。高品質なコーヒー豆を厳選し、種類に応じて最適な度合いでロースト、さらに完璧な割合でそれらをブレンドする技術こそが、キンボのコーヒーの美味しさを裏付けているのです。
またキンボは、豆の種類、ブレンド、ローストを巧みに使い分け、コーヒー豆や粉、カプセルコーヒーと、多種多様、豊富な商品ラインナップを揃え、常に時代と共に変化する消費者のニーズに応えています。
①厳選した高品質な原料豆の使用
キンボは、世界で最もコーヒー生産量の多いブラジルとベトナムに拠点を持つ生豆調達会社を子会社として持っており、そこから自社の納得するクオリティのコーヒー豆を厳選して仕入れています。原料の調達から商品の出荷まで全ての工程を一貫して管理し、細かいケアができる生産体制を確立することで、コーヒー好きのナポリの人々を唸らせる美味しいコーヒーを作っています。
*生豆調達会社のINTERKOM S.p.A.からは、ナポリのほとんどのコーヒーメーカーがコーヒー豆を仕入れており、その中でもキンボは他社よりも優先的に品質の良い豆を厳選しています。
②卓越したロースト・ブレンド技術
コンピューター制御された最新鋭の焙煎機によって生豆の種類ごとに最 適なローストがなされます。その後、各商品に応じた割合でブレンドされます。このようにブレンドする前にローストするのは、それぞれの生豆の良さを最大限に引き出すためです。また最適な割合でブレンドすることで、商品ごとに異なる奥深い味わいや余韻を生み出しています。
これは、ナポリの職人達によって50年以上にわたり培われてきた技術で、キンボにしっかりと受け継がれています。
③品質維持のための厳格な温度管理
焙煎後のコーヒー豆は時間の経過や保管条件によって品質が大きく変化します。海上輸送期間中の熱や温度変化などによる品質の劣化を防ぎ、焙煎したての美味しさをお届けするために、モンテ物産はコーヒーの温度管理にこだわり、コーヒーの理想的な保管温度である15度に保たれたリーファーコンテナ輸入(定温輸送)、低温倉庫保管を行っています。
イタリアではコーヒー、イタリア語で「カフェ」の文化が根付いており、おいしいコーヒーは生活に潤いを与え、喜びを共有する手段として捉えられています。ちなみに「カフェ」は、店で飲むエスプレッソと、家庭でマッキネッタで淹れて飲むコーヒー(エスプレッソを自宅でも気軽に飲むことができるようにと発明された直火式のコーヒーマシン)の両方を指します。
エスプレッソはイタリア発祥のコーヒーの飲み方で、歴史は比較的新しく、1906年にミラノ万博で紹介されたことによって世界に知られるようになりました。「急行」という意味のイタリア語が語源で、圧力をかけたお湯で短時間に一気に抽出することからこの名前がつけられたと言われています。短時間で一気に抽出するエスプレッソは、コーヒー豆の雑味成分が溶け出さず、旨みが凝縮した仕上がりになります。コーヒー文化にこだわりを持つイタリア人にとっては、コーヒーの味、香りを凝縮したエスプレッソこそが美味しいコーヒーと言えるのです。
朝は牛乳とあわせてカプチーノかエスプレッソ・マッキアート、昼はエスプレッソ、そしてディナーの後にもエスプレッソを飲んだら、飲み終わったカップにリキュールを垂らしてコーヒーの香りのする食後酒を楽しむ人もいます。1日のどの時間帯、どの場面でも、それぞれが好みの楽しみ方ができるのがエスプレッソであり、またエスプレッソ以外にも様々な楽しみ方ができるのがキンボのコーヒーの魅力です。
キンボの本拠地であるナポリは、イタリア人に美味しいエスプレッソを飲める街はどこかと聞くと必ず名前が挙がる都市で、「ナポリのエスプレッソを飲むと、今までにない新たな体験をすることが出来る。」とうたわれるほど、ナポリのエスプレッソは飲む人に喜びと感動を与えます。
ここではナポリ流のエスプレッソの飲み方をご紹介します。
【ポイント1】こだわりのダークロースト
イタリアのコーヒーのローストは一般的にシティローストからフルシティローストが主流ですが、ナポリ伝統のエスプレッソはそれらよりさらに深いダークローストです。このこだわりのローストによって厚みのある濃厚なボディを楽しむことができます。
※キンボの商品は一部のみダークロースト
【ポイント2】少ない抽出量
イタリアでは一般的に25~30mlのエスプレッソを好んで飲みますが、ナポリでは同量の豆で20~25mlとより少量抽出することで、さらに味わい深い、濃厚なエスプレッソを飲む習慣があります。ナポリの人々の中には、さらに少ない量のエスプレッソをバリスタ(コーヒーを淹れる職人)に注文して飲む人もいます。
【ポイント3】沢山の砂糖をいれる
濃厚でフルボディ、ダークローストのエスプレッソに合わせて、より多くの砂糖をいれて飲むのもナポリスタイルです。 1袋約4~6gの砂糖を一気にカップへ流し込み、スプーンで30~50回かき混ぜてしっかり乳化させるとチョコレートやキャラメルのような味わいになります。これはチョコレート好きなナポリの人々ならではのこだわりです。