2015年03月31日(火)

フード

ブラッドオレンジ収穫体験記


日本でもすっかりおなじみの真っ赤なオレンジジュース、ブラッドオレンジジュースの原料、ブラッドオレンジの収穫期は寒い冬です。モンテ物産の扱うブラッドオレンジジュースを造っているのは、カターニャ近郊に広い果樹園をもつオランフリーゼル社。2015年の2月にオランフリーゼル社へ収穫体験に行ってきた営業スタッフのレポートをご紹介します。



 



 



【オランフリーゼル社】

オランフリーゼル社は1962年に設立。カターニャ、シラク-サ自社所有の果樹園160ha、協同組合として14000haに及ぶ果樹園を所有する青果メーカーです。20年前より冷凍ジュースの製造を始め、ブラッドオレンジ・ジュースをはじめ様々なNFC(Not From Concentration = 濃縮還元でない)の冷凍ジュース作っています。オランフリーゼル=ブラッドオレンジジュースのメーカーという印象を強くもっていましたが、実際に訪問してみると、自社で所有する広大な畑から取れる新鮮で高品質な果実を出荷しており、シチリア最大の青果メーカーということがよくわかりました。



 



 



2月某日 深夜にカターニャ空港へ到着。空港の駐車場で早速オランフリーゼルの看板を発見!



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カターニャ中心部より東へ30分程度車を走らせるとオランフリーゼル社の所有する果樹園があります。付近の標識にはOranfrizerの文字があり、まるで一つの町であると思えるほど、広大な土地が印象的です。

オランフリーゼル社に到着。植栽から南国感がでています。



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まずは畑見学。最初はレモンの果樹園。



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この商品の原料になります。



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カターニヤ平野に広がるブラッドオレンジの果樹園に到着!



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早速、ブラッドオレンジを頂きます。赤味が強く出ています。

ブラッド・オレンジの最大の特徴である赤味を生み出すアントシアニン。その生成には昼夜の寒暖差が重要です。ここ、カターニヤ平野には、エトナ山から流れる冷たい空気が流れ、昼夜の寒暖差を生みだし真っ赤なオレンジが実るのです。



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このオレンジからこのジュースが造られます。



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早速収穫体験です。



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オランフリーゼル社の収穫体験は全て人の手作業により行われます。上記のように梯子を使い高い所も全て手作業。また枝から実を収穫する際は、掌に収まる小さいハサミを使い枝と実の頂点ぎりぎりを正確にカットしています。非常にリズミカルでハサミの心地よい音が響きわたる中収穫のスピードはとても速く1日に(1000個/1人)近く収穫するそうです。



オレンジを収穫するための特別な鋏。



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この鋏を使って収穫すると枝を傷めることなく収穫できるそうです。よりよい果実を毎年得られるように大切に栽培していることがわかりました。



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実際に体験させてもらいましたが、職人たちのようにリズミカルに切るのは難しく、実の先に枝を残して切ってしまうなど商品として出荷するための綺麗な収穫は大変難しかったです。



収穫された果実は、荷受け後、巨大な倉庫に一度ストックされます。庫内の温度は12℃に保たれ、必ずどの畑から収穫されたのか生産者の名前が記載されるそうです。

オランフリーゼル社のジュースはトレーサビリティがしっかりしていると聞いていましたが、原料果実の栽培から出荷まで全ての工程を自社で関わり徹底管理されていました。



 


 
 

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