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2016年07月21日(木)

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シチリアの老舗がつくった平和のためのオイル~L'OLIO PER LA PACE(オーリオ・ペル・ラ・パーチェ)

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バルベーラ社4代目社長マンフレディ氏は、自身が設立したCO.FI.OL.(シチリアオリーブ栽培者及びオリーブオイル生産者協会)と、シチリア・エンナ県地方自治体の協力を得、「オーリオ・ペル・ラ・パーチェ」プロジェクトを発足させました。このプロジェクトは、オリーブオイルの更なる普及と、世界平和や人種差別の廃止を目指し、世界中の様々な異なる品種のオリーブから出来た、世界でただ1つのオリジナルオイルを造るというものです。


マンフレディ氏は、世界中のオリーブが栽培、保護されているエンナ県の公共用地、Campo Zagaria(カンポ・ザガリア)地区で栽培された、イタリア、モロッコ、チュニジア、イスラエル、パレスチナ、スペイン、トルコ、ギリシャなどの、世界各国の400種以上のオリーブをクストナーチのバルベーラ社の工場に持ち込みました。そして、バルベーラ社が誇る、世界最先端の技術を擁する搾油機を使用し、世界でただ1つの非常にユニークな「オーリオ・ペル・ラ・パーチェ」を生み出しました。



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▲(左)シチリア・エンナ県に位置するカンポ・ザガリアでは世界中の様々な品種のオリーブが栽培されています。


(中央)オーリオ・ペル・ラ・パーチェに使用された数々のオリーブ。


(右)これら全てのオリーブをバルベー社が誇る最新式の機会を使用して搾油しました。



2016年2月24日、バチカン市国のサンピエトロ広場にて、毎週水曜日に行われる教皇によるミサにて、バチカンからの正式なオファーを受け、マンフレディ氏とその家族は、ローマ教皇に謁見しました。その際、おなじみのロレンツォシリーズとオーリオ・ペル・ラ・パーチェを贈呈し、教皇に敬意を示すとともに、平和への想いを伝えました。


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▲(左)サンピエトロ広場にて、ローマ教皇と握手を交わすマンフレディ氏。マンフレディ氏の右側に写っているのは2人の息子達。


(右)200本限定で造られたオーリオ・ペル・ラ・パーチェ。ラベルにはオリーブの木でかたどられたピースマークが。



製造されたほとんどのオーリオ・ペル・ラ・パーチェは、ローマ教皇の名のもとに、貧しい人々への支援活動をしているバチカン市国のElemosineria Apostolicaに提供されました。マンフレディ氏は、オーリオ・ペル・ラ・パーチェが、私達が今まで以上に平和、人種差別の廃止、生物の多様性と真剣に向きあい、少しでも日々の行動が変わっていくきっかけになって欲しいと語ります。


 
 

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