2016年07月11日(月)
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いよいよ、夏がやって来ました!
夏と言えば、「ジェラート」ですね。とは言っても、イタリアでは年中食べている人がいますので、「冷し中華」のように夏限定という感じはありません。
イタリアのジェラートの歴史は古代ローマ時代に遡ります。当時のジェラートは現在のものとは異なりますが、いかに食物を長く保存させるかに重きが置かれ、ギリシア、アラブ、中国でも同じような方法が用いられていたことが記録に残っており、果物と氷または雪が降る地域では、雪と混ぜたものが食べられていて、シャーベットのようなものだったとあります。
アレキサンダー大王が戦争の合間に暑さを凌ぐために、雪、蜂蜜、果物、スパイスを混ぜたものを必ず用意させていたことも有名です。
現在売られているジェラートによく似たものは、1565年フィレンツェの芸術家Bernardo Buontalentiがメディチ家のカテリーナ(後のフランス王アンリ2世の妃)の為に冷蔵技術を発明したところからという説と、同じくフィレンツェのRuggeriという料理人が生クリーム、果物、ザバイオーネを混ぜ合わせて作ったジェラートが、パリでも成功を収めるほどだったという説とあり、いずれにせよ、ジェラートのルーツはフィレンツェにあると言われています。
普通に食べる以外に、ジェラートの楽しみ方としては、affogato al caffe’(アッフォガート・アル・カフェ)があります。好きなジェラートを選び、上にエスプレッソを注ぎます。他にリキュールをかける人もいます。
アッフォガートとは、「溺れた」という意味で、溶けたジェラートがぷかぷかと溺れているように浮かぶ様をいいます。
アッフォガート・アル・カフェ
またシチリアでは、ジェラートをブリオッシュに挟み、それを朝食として食べる人もいます。
イタリアでは、お店で注文する時、SMALLを頼んでも2種類選べます(混ざるのが嫌な方は、1種類でもよいのですが)後で頼んだ方が先に盛られますので、味の順番を考えたい方は、お気をつけください。