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2017年06月29日(木)

フード

天然のスパークリングウォーター 『フェッラレッレ』

7月よりモンテ物産が新たに取り扱いを開始することになったイタリアを代表する天然ミネラルウォーター、『フェッラレッレ』、そしてペアリングするスティルウォーター『ナティーア』についてご紹介したい。

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フェッラレッレのエチケットを見るとイタリア語で“Acqua Minerale Effervescente Naturale”と書いてある。これは、天然のスパークリング・ミネラルウォーターを意味するもの。この希少な天然の炭酸水、フェッラレッレ。イタリアにおいて天然の炭酸水を採水する主要ブランドは同社を含めたったの4社だけである。

 

 

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【カゼルタ県リアルドの採水地】

 

 

フェッラレッレの採水地は、イタリアカンパーニャ州カゼルタ県のリアルドという町のそばにある。モンテ物産でも取り扱いのあるワイナリー、ヴィッラ・マティルデ社のワイン畑のある、ロッカモンフィーナ山(古の火山で標高1006m)から、その畑とは反対側、東に15km離れた場所がフェッラレッレとナティーアの採水地だ。

フェッラレッレは30年の歳月を経て、ロッカモンフィーナ山から様々な地層を通り、天然の炭酸ガスを得て、地上に噴出する。ロッカモンフィーナ山に降り注いだ雨が、火砕岩にろ過されながら火山岩の部分を通り、シリカ、フッ化物、ナトリウム、カリウムなどのミネラルを得る。その後、地下にある古代の石灰地層に到達し、マグネシウム、カルシウム、重炭酸塩を得て、最後に石灰地層の更に下から上がってくる二酸化炭素(炭酸ガス)と出会い、天然の炭酸水が誕生するのだ。自発的に地上に上がってくるため、ポンプで汲み上げる必要はない。 

 

 

 

そして、スティルウォーター「ナティーア」。

10年の歳月を経て、ロッカモンフィーナ山の火山岩を通り、採水される。ちなみにナティーアは、フェッラレッレの採水が1893年に始まったのに対して、1990年代からの採水である。同じ採水地であれば、同ブランドで発泡性、無発泡性の商品を作れることがイタリアの法律で認められているが、フェラレッレとは異なる個性を持つため、あえて“ナティーア”と名付けたそうだ。

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ユニークなミネラルのバランスは、『フェッラレッレ』、そして『ナティーア』のおおきな魅力のひとつでもある。

専用サイトに詳しく掲載してあるので、ぜひご覧ください。

http://www.montebussan.co.jp/ferrarelle/

 

 

 

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【採水エリアの入口】

 

フェッラレッレとナティーアの採水地は、ボトリング工場と隣接した場所にある。170ヘクタールの敷地は、品質の良い小麦や野菜、果物、ハチミツに、オリーブなども栽培されている自然が豊かなエリアだ。

Casetta(小さな家)と呼ばれる採水施設がフェッラレッレで8つ、ナティーアで5つ、合計13棟ある。採水した水に関しては、615に及ぶチェック項目があり、毎日の厳しい検査に合格したものだけが出荷される。

採水施設内部には、蛇口があり、まさに地下から沸いてくる水を試飲させてもらった。

フェッラレッレの水の泡は、本当に細かくて柔らかい。イタリア人が“Micro Bollicineミクロ・ボッリチーネ(きめ細やかな泡立ち)”と呼ぶ、やさしい泡の口当たりの素晴らしさに感動した。

 

 

 

先月、パレルモのリストランテで食事をしていた時に、カメリエーレにこう聞かれた。

「Acqua Naturale o Gassata, o Ferrarelle?」

「お水はガスなし、ガスあり、あるいはフェッラレッレ、どれになさいますか?」

ガスなし、ガスあり、それに加えて天然スパークリングウォーター「フェッラレッレ」という選択肢。

この聞き方はとても面白いなと感じ、いろいろなイタリア人に聞いたところ、80年代に流行ったCMでこの台詞があり、大半のイタリア人が知っているそうだ。

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1982年TVコマーシャル

https://www.tecata.it/index.php/categorie/mediaitem/2509-ferrarelle-sogg-monna-lisa-1982?category_id=13

 

1988年TVコマーシャル(モナリザ)

https://www.youtube.com/watch?v=BVJbXBfgz5M

 

「Acqua Naturale o Gassata, o Ferrarelle?」

ぜひ日本のみなさんにも3つ目の選択肢を試していただきたい。

 

 

 

 

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